破壊された ICF−5900

秋葉原で購入した5900です、どうも有名な レンタルボックスで購入したものらしいですが 皆さんご注意ください。
相当の技術力の有る方が 一生懸命作業して 最後は諦めて 販売したもののようです。
しかしこのようなものを 販売するのは感心しません。

 ◎ 最近、秋葉原で入手したものです。

◎ 状態としては、ざっと見たところでは、以下です。

 - SWは全て受信できない、無音

 - MW、FMは受信できる、ただし、周波数など正確かどうかは不明

 - メーターは触れない

 - その他、外見上は、色の変色等はあるが、アンテナなども含めて物理的な損
傷はない、ランプも点灯

◎ 内部の状態は見ておりません。

 - 前のオーナーが何かしら手をいれたか、いじっている可能性もないとはいえ
ません。

 - ただ、店員の方からは「そういう人だと不具合のままでは放出しないだろ
う」と言われました。

外観は綺麗でした、ただ短波は全く受信できません。
分解してみると 様子が変です、中央の青いビニールの部分は普通シールド板にかかっているはずです。
全く むき出しですから シールド板を外した事になります。
半田の跡を見ると やはり綺麗ではありません、また右側がハンダ付けされず 浮いています。



MWは受信でき SWが駄目ということは第2OSCが発振していない可能性があるので、
オシロで確認して見ると やはり発振していません。

ここで
シールド板を外してみると トランジスターが外付されています。
左側(A)のTRが第1OSC用 右側(B)が第2OSC用です。
ただしBのTRはシールド板の下ではありません。



シールド板を外して 受信してみると MWさへ受信できなくなりました。
原因はTRの半田付けの不具合のようです。
TRの位置を少し持ち上げると 動作するのです。
下記画像は第1 OSC用(A)の拡大画像です。
多分 イモハンダ状態になっているのでしょう。
結果的に半田付けも下手くそということになります。



第2 OSC用(B)の拡大画像

発振しない理由は取り付け間違いです。
自分も間違えることは良く有りますが 動作しないので 気がついて やり直します。
ここまで分解して修理するのですから 相当のベテランなのでしょうが 困ったことです。
正しくは Eの位置にBを Bの位置にEを接続(TRを180度回転して)する。

今回は2SC724が代用品に使われていましたが 本来の2SC710とは足の接続が逆なので間違いやすいのです。
(2SC710なら この方向で正解)


なお2SC724を代替品として使うのは あまり望ましくありません。
本来 RF SW(スイッチング用)なので コレクター容量が大きく 周波数の高い部分には不向きです。
結果的に 眼に見えないところで副作用が出てきます。

なお中島さんから2SC2724ではないかとの指摘が ラジオ工房掲示板にありました
確かに2SC2724を724と表記する可能性はあります、他のTRで実例を確認済みです。
2724であれば 電気的には互換性があります。
(脚の出し方が異なるので 180度回転して組み込む必要あり)
ただ確認する方法も急に思いつきませんので すべて交換しました。

部品の破損

ところで 基板をよく見ると マーカー回路のトリマが破壊されています。
短波は受信できないので これでも良いのですが・・・。



側面から見ると 完全に破壊されていることが判ります。





マーカー回路のトリマ

下記画像のように 別のトリマを組み込んだ。



ただ半田付けの様子から マーカー回路の半田がすべて付け直されている、
発振回路は 相当怪しいが シールドケースの中でもあり、動作は正常なので 確認はしなかった。
もし2SC724に交換したのなら この部分では このTRで大丈夫と思われる。



さらに

どうも半田付けの様子から 基板とシャーシもバラバラに分解したらしい。
なにを考えて どうしよとしたかは不明ですが、BCLラジオ修理読本が発売されてるので 見よう見まねで分解したのかも。
ランプの断線も その後遺症らしい ランプとリード線がランプの直ぐ側で断線している。
配線の引き回しも(ランプや Sメーターの配線)無茶苦茶です。 
最近無茶苦茶な修理に遭遇することが多くなりました。
こちらのRFー220も酷かったです。
http://radiokobo.sakura.ne.jp/G/bclradio-repair/rf-2200.html#20160707
これがここ15年で 最悪の修理例かもしれません、悪の双璧です。

Sメーター 動作不良

故障時はスイッチ オンでメーターは0位置に戻るのですが 信号では殆ど動かない。
原因はメーター駆動回路の不良でした。
引っ掛かりは非常に多いのですが 駆動回路の不良は初めてです。




AM(MW SW)受信時のガリガリ雑音退治

受信は正常にできるようになったのですが、やはり微かにガリガリ雑音が出ます。
原因はTR(2SC710)の不良です、交換せずに残った部分での不良です。
交換して 対策


作業済み箇所の再確認と修正

何しろ 無茶苦茶に作業してあるので 再確認が大変です。
TRを2SC724に交換したと思われる部分は すべて 再交換しました。
壊れているところも残っているし、通常交換する部分のTRも 未交換でしたので、これも交換しておきました。
今回交換した 部品です。



調整

ここまでいじりまわしたのに調整は全くしていないようです。

ダイアルフイルムのスタート位置が随分ずれているのです、ただ いい加減に組み込んだだけという状態です。
これではダイアル目盛りと受信周波数は合致しません。



ランプ回路のLED化

電球色のLEDを組み込みました、結構明るいです。
なお シリコンカバーを被せてあるので 光が拡散して調子は良いでしょう。




FM回路のガリガリ雑音

FMを受信するとガリガリ雑音が微かに出ます。
FM回路でのこの種雑音は初めての経験です、通電しなければ不良になりにくいと思っていたのですが、
このラジオはFMを主に受信していたのかもしれません。





整備後の 前面パネル

ランプボタンを押してみました、画像では解りにくいが 結構明るいです。
ランプは電球色にしました。






2016年7月18日
2016年7月19日:211








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