ソニー 8P−38の修理

通電してもまったく無音です、非常に珍しいです。
早速分解してみました、結構分解は大変です。
どうも だれか昔 分解したらしく ネジが無かったり +ネジの山が潰れたりしています。
また不思議なことに イヤホンジャックの固定する部分が破損しているのです。
簡単に壊れるところではないのですが・・・。

分解したところ この機種は残念ながら回路図さえありませんので 慎重に扱います。


チューナー部分 IF部分 AF部分を基板が分けられています。
調べてゆくとAF基板に問題が有ることが判りました。
出力段は大丈夫で 励振段のトランジスターが不良になっていました。

端子が途中で断線したように見えるので あるいは壊したのかも知れません。
このトランジスターを交換して 音声が出るようになったのですが、音量が小さくなりません。
VRの残留抵抗が数百Ωもあるのです、これでは音は小さくなりません。

秋葉原で 互換性(電気的 寸法的 ツマミの軸の形)のあるものを探したのですが 見つかりません。
最近 めっきり VRの入手に苦労します。






下記はAF基板

調べてみると 音質 と音量のVRは同じ値であることが判りました。
やむを得ず これを交換して利用することにしました。




ただ不思議なことにVRの外形が微妙に違うのです。
回転防止の爪も異なります。
この爪の固定切りかぎをヤスリで広げて組み込めるように細工しました。





アダプターの不具合

これも本体と全く同じVRが不良でした、どうもこのVRそのものが欠陥品なのかもしれません。
同じようにして音量 音質のVRを入れ変えました。
音質は 双方とも多少問題はあリますが これで受信できるようになりました。

FM受信の場合
ステレオインジケーターが点灯



MW(JOAK)受信の場合 



ただ大きな問題が有ります。
どうも 素人が分解したらしく あちこち壊されています。
致命的なのがチューニングで中央付近でスリップします。
フリクションドライブの部分で残念ながら完全には修復できませんでした。


2015年6月23日







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