Sukeyu King 並四の修理





シャーシ内の様子

特に整流 出力管の回路が無茶苦茶。
ここまで古いケミコンが残っているとは思いませんでした。



セミバリコンを使った同調回路

このバリコンは物資不足の時代に流行した省資源型のバリコンです。
シールドバリコンとも呼ばれていたようです、セミバリコンは勘違いかも知れません。
ラジオ工房の資料室
http://radio.eucaly.net/jisaku/1/nakamura-VC.html

Qが低いだけでなく雑音も出やすいようです。
それと困るのは容量の安定性が悪いのです、回転方向でどうも違う値を示します。
昔 このバリコン付ラジオの修理をしたときもQの低さに泣かされた記憶があります。


LCメーターでの測定

普通のバリコンを測定すると、容量のみで 上段の数値は0.000を示します。
0.008を表示することはバリコンとして相当Qが低いことを意味します。



厳密なQが知りたかったので、Qメーターで測定してみました。
なおコンデンサーのQは計算で測定値から算出します。
測定方法はこちらをご覧ください。

http://radiokobo.web.fc2.com/siryou/sokuteiki/Q-160B.html



セミバリコンの容量を測定。
Qメーターが振り切れるはずが3分の1位までしか振れない。

下記図はポリバリコンの測定です、上とほぼ同じ条件ですが、Qメーターの指針はは振り切れて射ます。

なお計算式で Qを計算してみると70くらいでした。
ポリバリコンの場合は計算していませんが 1,000から4,000はあるでしょう。

実用上はコイルとの合算になるので(この種のコイルのQは普通100位が多い)、そこまでの差は生じない。





ポリバリコンの取り付け



取付金具に穴を開けて、このように組み立てました。



ポリバリコンを組み込んだところ


電源回路は整流管の直後で15μF 2KΩの抵抗 100μFのケミコンで平滑した。
ただし100μFは手持ちの関係で使ったので、実際は15もあれば充分と思われる。

なお通電直後からブーンという音が聞こえるがこれは電源トランスと低周波トランスの結合でです。
B回路からのハムではありません。

この電源部分は昭和20年代のあまりに古い部品が使われていたので全面的に交換しました。

電源部の拡大図



シャーシ全体図



スピーカーもただ乗せていただけなので、ネジでシャーシに固定しました。




後ろ側から見た外観です。



我が家の実験室で2m位のアンテナを接続すると、594KHzのJOAKから 1422KHzのJORFまですべて受信できます。
ただTBSは煩いくらいに受信できますが、JOAKは弱いです。
混信が結構あります。

なお オリジナルのセミバリコンの場合も受信は出来ますが、Qが低いので混信がさらに酷いです。
コイルのQも高くは無いので、バリコンまでQがここまで低いと同調が非常にブロードになるのです。

音量調整機能がありませんので、TBSを受信する時はアンテナを短くするなど工夫が必要です。
このラジオは放送局が1つか多くて2つしか無い時代のラジオなので、現在実用的に使うには不便ところがあります。
特にスーパーでは当たり前の自動音量調整回路(AVC)がありませんので、放送局ごとの音量の違いが著しいです。










2017年6月21日








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真空管ラジオ




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