マツダラジオ toshiba-6SC-19の修理

マツダのデザイン重視のスーパーです。
6WC5 6D6 6ZDH3A 42 80HK 6E5の6球です。












パイロットランプがいやに暗いのです。
中央のものだけを交換して見ました。




ランプが暗いので取り出して調べてみると。12V 18V 26V 26Vが使われていた。
特に26VのものはW数が大きいらしく 6.3Vでも150mA近く流れる。
ありあわせのものを適当に使ったらしい。






何故かバリコンの配線が延長されています、このような不思議な配線は初めて見ました。
NSBチューナーでも接続しようとしたのでしょうか?。




コイルとバリコン付近の配線は通常の長さに戻しました。



シャーシ内配線の様子。
VRはガリがあったので分解して 摺動面を清掃した。






マジックアイは光らない、暗闇にしてこの状態なのでとても実用的には使えない。



新しいマジックアイを組み込んだところ。



調整をして動作試験中に時々ガリ ガリと雑音がでておかしいなと思っていたところ、
VRでPUに切り替えた途端、雑音が出るようになりラジオが受信できなくなりました。

根本的に不具合箇所が残っていたようだ。 

非常に悩ましい故障でした。

@ガリガリ 雑音がする。
A各部分の電圧は低めに低下している。
整流直以後の電圧は275V 42のG2(平滑抵抗を出たところ)は220Vだったのに190Vくらいに落ちている。
42のカソード電圧も15Vが10Vくらいに低下。
6D6のG2電圧も15%くらい低下。
42を抜くと雑音は消える、6ZDH3Aは抜いても雑音は出る。

ここで一旦休憩 翌日 改めて修理に挑戦。
ここで42のプレート電圧を測定してみると、なんと0Vです。
あわてて電源を切りました。

出力トランスの断線です。
時々 ガリ   ガリ  と言うなとは思い、もしかしたらコイルなどの巻き線関係の断線かと心配していたのですが、
あたりでした。
でも大きな音でスピーカーから雑音(ガリガリと続けて)が出るので、昨日は断線を疑いませんでした。
どうも接と断を繰り返していたようです。
電圧の低下は42のG2電流が増加したためと思われます。

出力トランスはこの機種はスピーカーに特殊な構造で組み込まれているので、
簡単に交換できません。
幸いシャーシ上にスペースがあるので、電源トランスの手前側に組み込みました。




ダイアルの円板も塗装が剥げて汚いのでペンキで補修しました。
PLも正規のものに交換したので明るいです。

裏面からみたスピーカー
普通はネジ止めされているが、マツダの場合カシメで組み込まれているので、
同じ位置に組み込むのは難しい。





2017年3月12日

2017年3月13日:197 










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