コイル バリコンの規格統一の話(昭和27年)









2009年2月14日

コイル バリコン ダイアルの規格

戦後 しばらくはメーカー毎のばらばら規格で作られていました。
というのも 戦前はアマチュアーがラジオを大量に作ることは無かったのです。
また放送局も多くて NHK1と2しかありません。
ダイアル表示も周波数表示ではなくて 0から100目盛りなども多かったのです。
昭和23年頃までは並四や高1が多く 規格統一も必要がありませんでした。

ただ 戦後 被災したラジオの修復のためコイルが発売されるようになりました。
スターやトリオ 全線などです。
なぜ コイルが喜ばれたからというと これは自分の経験と想像ですが、
当時の並四はほとんどがアースアンテナを使って受信していました。
アースは鉛管を使った水道管にほとんどの場合接続されていたのです。
コンデンサーのリークでアンテナコイルにAC100Vが流れ 
アンテナコイルの1次側が焼損する確率が高かったのです。

まだ並四 高1の時代は規格をうるさく言う必要はありませんでした。
ところが民放ができることになり、スーパー化が必要になると各社ばらばらでは困ります。
ダイアル目盛りも詳細になり 各社ばらばらではどうにもならなくなったのです。

昭和24年ころからコイル バリコン ダイアルのメーカーが規格を統一しようという動きが出てきます。



詳細は 不明ですが 3グループに分かれて規格が統一されたようです。
ただ独自規格のメーカーも存在したらしいです。

有名なのはスターラインの富士製作所を中心としたグループ、それとCLD協会です。




いよいよ民間放送が始まってみると さらに統一が必要ということで その後のJISにつながる規格統一がされます。



スターニュース 14号 より










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