真空管応用回路例 6ZDH3A 

表題は6ZDH3Aですが、資料は6ZDH3となっています。
戦後スーパー受信機を製造する為の第2検波 低周波増幅3極管として作られたのが6ZDH3です。
これは戦前から作られていた75(双2極 3極)管の代わりにも使えるようにピンは位置を決め、3極管のグリットはトップに出したものです。
しかし次にトランスレス用の12ZDH3A(12V 0.175A)が作られました。 
これは75との互換が必要無いので、配線に不便なトップグリットを廃止したのです。
当時のNECが12ZDH3Aの6.3V管 6ZDH3Aを工業会と独立に勝手に作りました。
しかしこの方が便利なので、各社NECの真似をして、結果的に6ZDH3は消えてゆきました。
電気的特性はまったく同じです。










2002年12月30日

2006年7月17日リンク修正


無線と実験1948年4月号



当時の真空管の開発状況がよくわかります。
この時代は6ZDH3の記録はありません。
12ZDH3Aが記録されています。
以下は管理人の推測ですが 当時は電力事情が悪く 100V以下に電圧が下がるのが常識でした。
また材料の関係でヒーター電力を増す必要があり 従来の150mAシリーズから175mAシリーズに移行中でした。
この175mAシリーズは最後にAをつけて区別しました。
12YV1A 12ZP1Aなどがその例です。
12ZDH3A→6ZDH3→6ZDH3Aと短期間に開発されたと思われます。
ここで6ZDH3は従来の75と制限付き互換が出来るようソケット配置を決めたようです。
ただトップグリッドだったので不便であり NECが勝手に12ZDH3Aと同じ配置にした6ZDH3Aを出した。
使用が便利なので 各社真似したらしい。
したがって6ZDH3の製造期間はすごく短い、多分1年持たなかったのでは無いか。
ごまかな事情は下記 1年後の無線と実験掲載 漆原さんの記事を御覧ください。
彼は東芝(マツダ)の技術屋さんと思われます。

戦後の真空管事情 (無線の実験1949年5月号)

6ZDH3Aの開発経緯が記載されています。
NECが業界話し合いで決めた(標準だった)6ZDH3を無視して 12ZDH3Aと同じピン配置の6.3V球の生産を始めた。
便利だったので みなが同調して作ったので 6ZDH3を使ったスーパーは1年位の短期間に終わった。








 

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2006年11月28日amazonのリンクを追加。
2014年8月27日 無線と実験1948年4月号を追記 カウンター開始

書名
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復刻版は未確認ですが、
原本は誤植が多かったです。
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戦後生まれの真空管が主。
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